こんにちは、「Nihongoいちにのさん」です。
このブログでは、日本語学習者や日本語教師の方に向けて、日本語の文法などを説明しています。
AともなくB/AともなしにB
AともなくB/AともなしにB
👉意味/使い方
意味1:特に意図せずAを行う。
Bの動詞にはAの部分に使用される動詞が繰り返し使われるか、似た意味動
詞が使用されるの場合が多い。
Aには意志性のある動詞が来るが、その意志性を否定する。
意味2:Aについては、明確ではないがBする。
どちらの意味でも主に書き言葉で使われる。
👉文法
意味1:V辞書形+ともなく/ともなしに
意味2:疑問詞+(から/に/へ)+ともなく/ともなしに
※「だれに言う+ともなく/ともなしに」という形もよく使われる。
👉例文
意味1
1. 山田さんの話を聞くともなく聞いていた。
2. もう1時間も見るともなしに海を眺めている。
3. 雑誌を読むともなくパラパラめくっていると、興味深い記事がのっていた。
4. ニュースを見るともなく見ていたら、大学の友人がインタビューを受けていて驚いた。
5. 昨夜は、ベッドに横になって将来について考えるともなしに考えていたが、いつの間にか眠ってしまった。
意味2
1. 放課後クラスメイトが集まって、誰からともなしに話し始めた。
2. 道を歩いているとどこからともなく子どもの声が聞こえた。
3. 再会できる日を、いつともなく待ち望んでいる。
4. どこへともなしに鳥の群れが飛んでいく。
5. 壮太は「さよなら」と誰に言うともなくつぶやいた。