ともなく/ともなしに【Japanese grammar explanation】

2025年12月2日火曜日

中級・上級

こんにちは、「Nihongoいちにのさん」です。

このブログでは、日本語学習者や日本語教師の方に向けて、日本語の文法などを説明しています。


AともなくB/AともなしにB

👉意味/使い方

意味1:特に意図せずAを行う。
   Bの動詞にはAの部分に使用される動詞が繰り返し使われるか、似た意味動  
   詞が使用されるの場合が多い。
   Aには意志性のある動詞が来るが、その意志性を否定する。

意味2:Aについては、明確ではないがBする。


どちらの意味でも主に書き言葉で使われる。


👉文法

意味1:V辞書形+ともなく/ともなしに

意味2:疑問詞+(から/に/へ)+ともなく/ともなしに
  
  ※「だれに言う+ともなく/ともなしに」という形もよく使われる。


👉例文


意味1


1. 山田さんの話を聞くともなく聞いていた。

2. もう1時間も見るともなしに海を眺めている。

3. 雑誌を読むともなくパラパラめくっていると、興味深い記事がのっていた。

4. ニュースを見るともなく見ていたら、大学の友人がインタビューを受けていて驚いた。

5. 昨夜は、ベッドに横になって将来について考えるともなしに考えていたが、いつの間にか眠ってしまった。


意味2

1. 放課後クラスメイトが集まって、誰からともなしに話し始めた。

2. 道を歩いているとどこからともなく子どもの声が聞こえた。

3. 再会できる日を、いつともなく待ち望んでいる

4. どこへともなしに鳥の群れが飛んでいく。

5. 壮太は「さよなら」と誰に言うともなくつぶやいた。
 


👉考察あれこれ